山、あれこれ
■ 山のグッズとウエア選び
山登りは道具選びが重要です!
山の道具の三種の神器とは、「ザック」「登山靴」「レインウエア」ですが、他にどんなものが必要か確認しましょう。
山と天候と自分を理解し必要なものをセレクトしましょう。
山と天候と自分を理解し必要なものをセレクトしましょう。
■ 登山の前に知っておきたいこと
自分にあった山の選び方
山の難易度は様々です。自分の体力と経験に合った山を選ぶための4つの大事なポイントを押さえておきましょう。
同じ山・同じ頂上でもアプローチの方法によって難易度も様々になりますので、今の自分自身に適した難易度の山を選べるようになりましょう。
山登りの基本は山を選ぶ所から始まります。楽しみながら慎重に選びましょう。
同じ山・同じ頂上でもアプローチの方法によって難易度も様々になりますので、今の自分自身に適した難易度の山を選べるようになりましょう。
山登りの基本は山を選ぶ所から始まります。楽しみながら慎重に選びましょう。
Point1. 季節とコース
同じ山でも上るコースによって難易度は大きく変わってくる可能性もあるので十分注意しましょう。
また、季節によっては同じコースでもまったく別の山に変わってしまうこともあります。異なる季節に登る場合は、一度登ったことがあるからと安心せず、必ずその時期の状態や難易度をチェックするように心がけましょう。
また、季節によっては同じコースでもまったく別の山に変わってしまうこともあります。異なる季節に登る場合は、一度登ったことがあるからと安心せず、必ずその時期の状態や難易度をチェックするように心がけましょう。
Point2. 標高差
山というとまずは誰もが低い山なら登り易く、高い山は上級者向けという印象を持ってしまいますが、必ずしもそうではありません。頂上の標高だけではなく登山口の位置によって標高差は大きく変わってくるので注意しましょう。
Point3. 所要時間
登山ガイド等に書いてある所要時間を必ずチェックしましょう。同じ100mでも下りか登りか、平坦な道か岩場か等で大きく時間が変わってくるので、歩行距離だけでは参考にならない場合もあります。 登山地図等に載っている所要時間はテンポよく歩いた場合の目安なので、初めのうちは少し時間を長めに見て、2割増し程度の余裕を持った計画を立てる事が大事です。
Point4. 危険個所
山によってはくさり場やはしご、川を渡らなくてはいけないコースもあります。初心者の山登りの場合は、このようなコースは避けるのが無難です。知らずに登ってしまって危険な目に遭わないように、事前によく調べておきましょう。
さまざまな登山スタイル
ひと口に山登りといっても様々なスタイルの登り方があります。まずは山を楽しむスタイルを考えてみましょう。
山登りの楽しみ方は色々あり、実に様々な登山のスタイルが考えられます。また、同じ山でも季節やコースによってまったく違う登山スタイルになることもあります。今の自分にあったスタイルを選び、そのスタイルに当てはまる山を探してみるといいでしょう。
山登りの楽しみ方は色々あり、実に様々な登山のスタイルが考えられます。また、同じ山でも季節やコースによってまったく違う登山スタイルになることもあります。今の自分にあったスタイルを選び、そのスタイルに当てはまる山を探してみるといいでしょう。
日帰り登山
初めての人が一番気軽に楽しめるのが日帰り登山です。登り下りの所要時間、家から登山口までの往復時間等を考えて、無理のない範囲にある山を選びましょう。(日帰り登山と言っても危険がないわけではないので十分に注意しましょう。)
雪山
降り積もった雪であたり一面美しい銀色の世界です。日本では初冬から春ぐらいまでの寒い時期、山の様子はガラリと変わります。雪山の登山はとても魅力的ですが、整備された登山道は雪で覆われてしまい、遭難や滑落など命に関わる危険も格段に増します。
山に泊まる
日帰り登山に慣れてきたら、ぜひ山で泊まるという事にもチャレンジしてみましょう。まずは山小屋泊まりから試し、慣れてきたらテントに泊まるのも良いかもしれません。山小屋では決まった時間に食事をしたり、大部屋で大勢で寝たりと地上の宿泊施設とは違うルールがあるのも魅力の一つです。
縦走
縦走とは、一つの山頂を目指す単独登頂とは異なり、二つ以上の山頂を目指して、稜線を伝い、山から山へと歩いていくスタイルの登山を目指す方法です。左右に広大に広がる風景を望めるのが、何といっても魅力的で、何日もかけて長いと1週間以上かかることもある登山方法です。
花の山・紅葉の山
登山をするということは当然、大自然に囲まれるということです。特に春から夏の季節は山には何種類もの花々が数多く咲きますし、秋になれば木々は赤や黄色に色づきます。そんな季節毎の山の素晴らしさを味わう登山もオススメです。
沢登り
自然の沢の流れを遡って山の奥深くを目指す、日本で独自に発達した山の楽しみ方です。おもな登山道は安全の為にも人工的に管理されている現在、原始の大自然の中を歩くことが沢登りの大きな魅力です。
クライミング
岩壁を登ります。自分の体のみを使うフリークライミング、さまざまな道具を使うエイドクライミング、氷壁を登るアイスクライミング等、多彩な上級者向けの山登りです。最近では室内で行うボルダリングも人気があります。
登山のプランを立てよう
自分に合った山を見つけたら、次は具体的な登山計画を考えましょう。安全で楽しい登山には入念な計画が欠かせません。しっかりとした計画がトラブルを未然に防ぐ事にもつながり、当日の行動がとてもスムーズになるだけでなく、想定外の事態が起きた時にも対処しやすくなります。
資料を集める
まずは登山雑誌やガイドブック、地図などを探してみましょう。一般的なものから一つの山や地域に特化した物等、様々な種類やレベルに合わせた物が数多く出版されています。また、市町村のホームページ等で、現在の状態や天気、交通情報等最新の情報をチェックしましょう。
交通手段
山に登るにはまず登山口に辿り着かなくてはいけません。まずはバス等の公共機関で行くか、マイカーで行くかを決めましょう。公共機関の場合は運行時間が決まっているので、それに合わせたスケジュールを立てる必要があります。
コースを決める
同じ山でもコースによって標高差や所要時間、難易度が大きく変わることもあります。自分に適した難易度のコースを選びましょう。また、コースを決めたら、登山前までに目安となるポイントや分岐点等をしっかりと把握しておくことも大事です。
難所を把握する
次に把握しておかなければいけないのは、コースの途中にある難所です。初心者のうちは難所のあるコースはできるだけ避けましょう。もし通る場合には、難所をよく調べた上でしっかりと対策を考えて準備しておきましょう。
スケジュールを決める
コースを決めて難所を把握したら、今度はスケジュールを考えましょう。まずは所要時間を目安に自分の経験や体力を考慮して、さらに休憩や食事の時間等を足して全行程のタイムテーブルを考えましょう。そこから交通手段によって山までのアクセス状況を考えて、家からの全体のスケジュールを立てましょう。
必要なものをリストアップ
山とコースが決まったら、食料や装備品の必要な物をリストアップします。山での忘れ物は大事に至ることもあります。わかりやすくチェックリストを作っておくのが良いです。また、前日に準備したのでは足りないものがあった時に対処ができません。時間に余裕を持って準備しましょう。
計画書を作る
色々な方面で集めた情報は一つの計画書にまとめましょう。本は重いのでコースのポイントや行程、交通手段等を書きとめたものを持って行くと当日の行動がスムーズになります。また、計画書は登山前に自宅や登山口に登山届のポストがあれば投函しておきましょう。万が一遭難や自己による捜索をする際、救助の大きな手がかりとなります。
地図を読めるようになろう
山の本には登山のコース地図が掲載されています。
地図に書かれた最低限の知識を理解し、安全な登山に役立てるようにしましょう。
地図に書かれた最低限の知識を理解し、安全な登山に役立てるようにしましょう。
山の天気を知ろう
山で一番心配なのは天気の崩れです。ちょっとした天気の知識を備えていれば事故を未然に防ぐこともできるでしょう。
「山の天気は変わりやすい」という言葉は誰もが聞いたことがある言葉だと思います。朝は晴天、途中で曇り、雨が降ってきて大変な思いをされたという話もよく聞きます。それほど山の天気は変わりやすいのです。
「山の天気は変わりやすい」という言葉は誰もが聞いたことがある言葉だと思います。朝は晴天、途中で曇り、雨が降ってきて大変な思いをされたという話もよく聞きます。それほど山の天気は変わりやすいのです。
山のルール&マナーを知ろう
山には山のルールとマナーがあります。誰もが気持ちよく安全に登山が出来るように必ず守るようにしましょう。
山は自然のものであり、誰かのものではありません。年々増え続ける登山客の中には困った人達が少なくないのも現状です。せっかくの楽しい登山が細かいルールを決めて堅苦しくなるのも残念ですが、山登りのルールをきちんと守りましょう。
山は自然のものであり、誰かのものではありません。年々増え続ける登山客の中には困った人達が少なくないのも現状です。せっかくの楽しい登山が細かいルールを決めて堅苦しくなるのも残念ですが、山登りのルールをきちんと守りましょう。
トイレ
もちろん生理現象には逆らえません。我慢できない場合には土に埋めて紙は持ち帰るようにしましょう。山小屋のトイレの使い方は小屋の指示に従って下さい。
ゴミ
山で出たゴミは持ち帰るというのが常識です。登山道には残念ながら様々なゴミが落ちている所もあります。プラスチック等自然に無い物は当然の事ながら、生ゴミ自然に還りそうなものも必ず持ち帰りましょう。
植物を取らない
春や夏の山に登ると、きれいな山の花や植物をたくさん見つけることが出来ます。写真を撮ったりしているうちに思わず取ってしまいたくなるかもしれませんが、そこは我慢しましょう。きれいだからといって登山客が皆植物を取っていたら山はどうなるか?考えましょう。
動物にエサを与えない
山を歩いていると、様々な小動物や時には鹿等の大きな動物に遭遇することもあります。そんな時、かわいいあまりにエサを与えてはいけません。自然にはない味を覚えてしまうことがその動物の生活を狂わせてしまう事にもなりかねません。
■ 山登りの流れを知ろう
グッズの身に付け方を知る
ザック、登山靴、ウェアなど登山では様々なアイテムを身に付けます。正しい使い方をマスターしましょう。
出発前にすべきこと
山に登る当日はかなり忙しいものです。そのためにも出来る事は前日までにやっておく事も大切です。
出発前夜は当日のお弁当の準備や、道具等のチェックをしておきましょう。また、当日の天気予報は必ず調べておきましょう。日の出と日の入り時間もきちんと調べ、自分の登山計画を再確認しましょう。
山に入ってからは仲間を待たせたりせずにテキパキ動けるように用意を万全にしておきます。自然の中では迅速な行動が必須です。忘れ物がないように、道具はシンプルにまとめておきましょう。
山の上手な登り方
山を登るのにも簡単なテクニックがあります。これらを知っているだけで、登山はもっと楽しく、楽なものになるでしょう。山登りの際には体をいかに安定させるかがポイントになります。
普段の生活の中から、山の上り坂で、木の根や様々な障害物があるところを数時間歩くことは容易ではありませんが、歩き方のコツを知り、歩きながら山に慣れていけば、数時間の登山にもそれほどの疲労感を感じないようになれるでしょう。
普段の生活の中から、山の上り坂で、木の根や様々な障害物があるところを数時間歩くことは容易ではありませんが、歩き方のコツを知り、歩きながら山に慣れていけば、数時間の登山にもそれほどの疲労感を感じないようになれるでしょう。
■ 山に関するエトセトラ
アクシデントの時には
楽しい登山もちょっとした不注意から大きな事故やケガにつながってしまうこともあります。いざという時に役立つ応急処置を紹介します。
擦り傷
| まずは傷口をなるべくキレイな水で洗い、砂や土等を取り除いた後に、消毒液で消毒、絆創膏や清潔なガーゼで保護。出欠が止まらない時は、幹部を圧迫したり止血点を押して止血を行う。
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切り傷・刺し傷
| 軽い傷の場合は同じく浄水で洗い、消毒をして絆創膏等で保護をする。深い傷の場合は縫合が必要なこともある。その場合は、傷口を保護した後に包帯やテープ等で圧迫し、医療機関で対応してもらう。大きなものが刺さってしまった場合、抜く事で出欠してしまう事もあるので、決して自分では抜かない事。応急処置をした後にガーゼ等で異物毎固定。必要であれば鎮痛剤を飲み、医療機関へ。
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ヒザの関節痛
| 痛みを増さないように両手にストックを使い、ゆっくりと下山すること。テーピングやサポーター等の使用も効果的。
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靴擦れ・
足のマメ | 登山前にテープ等を張って予防をしておく。靴擦れ予防のテープもある。マメが出来てしまってからは消毒をして、絆創膏等を張って対応する。
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ねんざ
| 基本的に下山が必要。歩けない程の場合は同行者に搬出してもらうか、救助を依頼する。
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こむら返り
| 筋肉が縮む方向と逆方向にゆっくりと伸ばし、痙攣が治まったら軽くマッサージをする。
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道に迷ったら
| 迷ったと思ったらまずは引き返す事。正しいと思える所まで注意して引き返しましょう。今局もなくずっと突き進んでしまうのが一番怖いです。
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落雷
| とにかく低い所へ逃げること。体に身に付けた金属製の物は全部外し、遠くに置いておく。
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高山病
| 深呼吸をしたり、ツボ押しすると少し改善するが、ひどく悪化する場合は迷わず下山する。山椒を吸入するのも効果的。急激に登らずに、ゆっくり水分を取るように心がける。
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虫さされ
| ハチや蚊は黒っぽい色に集まりやすいのでそれらの色を避ける。夏でもグローブや長袖シャツ、長ズボン又はタイツ等を着用し肌の露出を控える。
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脱水症状
| スポーツドリンク等をこまめに摂る事を心掛ける。お茶やコーヒーは利尿作用があるので、脱水時にはなるべく避ける。
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熱中症
| 風通しのいい涼しい場所を見つけ横になり、衣服をゆるめる。体温が高い場合は濡れたタオル等で冷やかし、低い時は保温する。水ではなく、スポーツドリンクや塩水を取るようにする。
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低体温症
| 体をなるべく濡らさないように心がける。吸湿速乾性のウエアを選ぶ。チョコレートやアメ等のエネルギー源になるものをこまめに摂ることも大事。
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日焼け
| ひどくない場合は保湿をしっかりとし、炎症が起きてしまっている場合は何も塗らずに、まずは冷やすこと。少し治まってから保湿を行う。また、雪山では目も日焼けするので、サングラスやゴーグルを忘れないように。
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